特定非営利活動法人さわやか青少年センター 設立趣旨 ・ 定款
現在の日本社会は、経済成長とともに核家族化、少子化が進み、物に溢れ、IT社会の形成によって人と人とが多く関わらなくても生活ができるようになりました。そのような中で、家庭は孤立を深め、少ない子どもに過重な期待を寄せるとともに、犯罪や事故から子どもを守る安全への要求も強くなってきています。
その結果として、子どもたちは家庭と学校、塾、習い事などのごく限られた場所、限られた人との関わりだけに世界が狭められ、子ども時代に経験すべき多様な年代の人々との関わりや遊びをはじめとする様々な体験の機会を失い、また、溢れる物のなかで創意工夫をし、主体的に学ぶ意欲を無くし、人が人としてよりよく生きるために青少年期に育まなければならない人間力を育むことができなくなってきています。
「人間力」は、
「*自分の存在を肯定してよりよく生きようとする自助の意欲
*他者を尊重して助け合おうとする共助の意欲
*自己をとりまく様々な事象(人、社会、自然など)を知覚するための知性と感性(情操)を含む、総合的な力」であり、人が人としてよりよく生きるための礎です。
青少年が「人間力」を育むことは、青少年が人としてよりよく生きていくということであり、よりよい地域や社会を創り、人と人が支え合い、誰もが夢を持って活き活きと心豊かに共に生きることのできる「尊厳あるふれあい社会」創りにつながるものです。
本団体は、青少年一人一人が社会の一員として夢を持って心豊かな人生を歩むことを願うものであり、そのためには青少年期に育むべき「人間力」を青少年が主体的に育むことができるように支援することが必要であると考えています。
もって、本団体は広く社会の様々な地域の人たちや保護者、学校、団体、企業等の理解と参画を得て、青少年を支援するために特定非営利活動法人さわやか青少年センターを設立します。
そして、この特定非営利活動法人さわやか青少年センターは、広く一般市民を対象として、青少年に直接的に主体的な遊びやボランティア活動、多様な体験学習等の機会を提供する青少年健全育成事業やフォーラム・講演会等によって人間力の必要性、支援の方法等を学ぶ機会を提供する普及啓発事業、青少年の人間力を育むための調査・研究・開発・提言事業、さらに人間力の必要性や事業の成果をホームページや書籍等によって広く社会に周知する広報事業等の事業を通じて、青少年が主体的に「人間力」を育むための支援を行うことを活動の目的とします。
平成23年10月2日
特定非営利活動法人さわやか青少年センター
理事長 有馬 正史
有馬正史(ありま せいし)
平成24年3月まで公益財団法人さわやか福祉財団に約19年勤務。
子ども対象のプロジェクトリーダーとして、民間団体のボランティア活動の評価・表彰研究事業や小中高等学校の教職員・関係団体職員等を対象にしたスクールボランティアサミット、小中高等学校の児童・生徒を対象にしたふれあいボランティアパスポート、地域の教育力で学校の子どもたちを支援しようという学校協力勝手連研修会、父親参加の子ども健全育成フォーラム、地域で子どもを育てる地域子ども教室事業、子どもたちの主体的な放課後の遊びにより人間力を育てるための調査研究事業、また「総合的な学習の時間」存続のための支援活動等に携わる。
平成24年3月までのこれらの事業への参加者は、子どもから大人まで延べ471,000人を超える。また、学校等へのボランティア活動に関する講演・企画提案活動等多数。
国立教育政策研究所全国体験活動ボランティア活動推進センターアドバイザー、にっぽん子育て応援団運営委員